消滅世界 (2025年) 115分【ネタバレ・考察】久々の大酷評映画。全てが表層的でつまらない。


ネタバレなし感想

私のレビューは参考にならない

私はいくら原作があろうと、監督の努力やら思い入れがいくらあったとしても、映画単体で面白くなかったら酷評するタイプの結果主義です。
過程がどんなんでも映画単体で面白くなかったら時間返せと思うタイプです。

私はその他のコンテンツには興味はなく、映画単体での完成度を求めてしまうので、原作を読めばわかるとかクソだるいんですよね。
原作読んでるの前提なら最初からアナウンスしろよ。観ないから。

ただ本作に関してはトークショーでちょっと事情を察してしまったのと、監督本人のお人柄が垣間見れて、ブチギレが絆されてしまいました。

トークショーが無かったらガチギレ案件

本作はカフェモノクローム様にご招待いただき、トークショー付きの試写会にて視聴しました。

トークショーが無かったら本気で時間返せとブチギレてました。
事情と目的を知って、"なるほど。監督偉い"と思った作品でした。

ネタバレの方にトークショーでの補足情報を少し書きます。

映画は嫌い。監督は好き。

私はトークショーの影響を大きく受けています。

この映画は2度と観たくないくらい退屈だったんですが、トークショーでの監督の言動、感じ取れる人柄、作品への姿勢を見たら、応援したいと思いました。

たぶん、業界人には好かれているんじゃないかしら。
実直さを感じました。

映画は本当にびっくりするくらいつまらなくて今でも時間返して欲しいです。
めっちゃキレてます。

主張がない

なんか結論が出るのかというとなく、何か本筋があるのかというとなく、毒にも薬にもならない内容でした。

配信で観ていたら途中で観るのをやめるほどには退屈で受け入れられない設定でした。

導入がモラハラ過ぎる

導入が雑過ぎてひどかったです。

はい!この設定で行くので!そうは見えなくても受け入れてね!

って感じです。
なんでこちらが譲歩しないといけないんですか。
あなたたちが表現を怠った結果、こちらが気を遣って歩み寄るのは違くないですか。
なぜなら人間関係じゃないんだから。

ハリーポッターぐらい世界観が作り込まれている完全ファンタジーなら楽しめたかもしれませんが、
未来感もそんなに無かった上、突拍子もない展開が続くので映画に入り込めないまま、結論ももらえず、散らばった話をただ聞かされたみたいな感じでした。

ディストピアとかでもない。

めんどくさい

奇想天外な出来事だけ羅列されて、こっちが要素を補填的に想像しないといけないからめんどくさいです。

論理的じゃ無さ過ぎるんだけど詩的にも振り切れてない感じ。
SFというか出来損ないファンタジーでした。

シュール過ぎるシーン

唐突にシュール過ぎるシーン出てきたところは面白かったです。
笑っちまう。コントかよみたいなシーンありました。

原作ありけり

ちなみに原作があります。
原作ファンはもしかしたら再現度を楽しめるかもしれないです。

基本情報

VANISHING WORLD
消滅世界
2025年 115分

消滅世界

製作国:日本

キャッチコピー:性が消えた楽園 あなたの正常が試される

あらすじ

母から「あなたはお父さんとお母さんが愛し合って生まれた子」と言われながら育った雨音。しかし人工授精の技術が発達し、夫婦が性行為をすることはタブーとされている今、雨音は交尾をして自分を産んだ母に嫌悪感を抱いている。人が恋や性の対象として見るべきなのは、家の外の恋人や二次元キャラクターだと言われているし、雨音の初恋もテレビアニメの主人公の少年・ラピスだ。雨音がラピスに恋をしていると実感するとき、自分は母とは違うのだ、周囲と同じく正常だとわかって喜びを感じた。雨音は、同じようにラピスに恋をしている同級生の水内といろいろな話をした。ラピスを思いながら、雨音と水内は初めてお互いの身体をつなげた。 大人になり結婚をした雨音だったが、夫に襲われそうになり離婚をする。夫から性欲を向けられショックを受ける雨音だったが、病院で医師になった水内と再会。男性の妊娠を研究している水内の話を聞くうちに落ち着きを取り戻していった雨音は、高校からの親友である樹里の勧めで、出会い系アプリに登録をする。そこで出会った朔は、雨音の元夫の行為に吐き気を催し、雨音に心からの同情を寄せた。 かつて雨音や樹里たちが暮らしていた千葉は今、実験都市となっている。選ばれた住民たちが一斉に人工授精を行い、生まれた子どもは住民全員の子として愛されながら育つその都市は、“エデン”と呼ばれている。家の外に恋人を作ったもののうまく恋愛ができなかった雨音と朔の夫妻は、エデンへの移住を決める。水内の協力を得て、エデンには明かさないままふたりの子どもを授かろうとする雨音と朔。二人にとっての楽園(エデン)はユートピアか、それともディストピアか・・・・

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

スタッフ

監督 : 川村誠
脚本 : 川村誠
製作 : 成瀬保則/川村誠/三好保洋/伊藤聖

キャスト

雨音:蒔田彩珠
朔:栁俊太郎
樹里:恒松祐里
水内:結木滉星
水人:富田健太郎
正信:清水尚弥
深雪:松浦りょう
謎の少年:岩田奏
医師:山中崇
エデンの管理人:眞島秀和
雫:霧島れいか

ポスター/パッケージ



⚠️ネタバレあり感想⚠️

無理があり過ぎる設定

全部を逆にすれば面白いものができるわけじゃないんですよ。

男が妊娠とか
夫婦のセックスがキモいからセックスは外でやるのが当たり前とか

そういう設定でやるならもっと世界観を作り込んで導入をしっかりしてもらわないと困ります。

生物の本能をガン無視

何億年とかけて培われてきた生殖本能が無くなったという設定にするには、もっと描かないといけないことありませんか。

少なくとも数千年後の話なら理解できます。
でも2026年現在でも、毎日のように性犯罪のニュースが流れてくるんですよ。

生欲がなくなる進化を遂げるにはあまりにも近未来すぎませんか。

100歩譲って近未来

この映画、全然未来感がないんですよ。
主人公がWeb会議をするシーンとかありましたが、これめっちゃ現代じゃないですか。

めっちゃ遠回り

男が妊娠をする必要性ってありますか?
男でも産めるようにしないと人類が滅亡するレベルの少子化なら理解できますが、他に手段あるじゃないですか。

産める女に徹底的に産んでもらうとか、人工的に子宮を作った方が手っ取り早くないですか?
国家予算のかけかた間違ってません?
男に子宮を作るより産める女に強制的に産ませろ。
人権と人類滅亡を天秤にかけるなら人権を無視するでしょ。

それとも男女平等を意識したんですか?

このチグハグで現実味のない感じが本当に意味不明でした。

やっぱり近未来過ぎるって

懐古主義的な母親は夫とセックスをして主人公を産んだそうで、主人公は子供の頃にイジメに遭います。

なんでランドセル背負ってんの。
今後100年先でも性欲がある種は残るよ。

矛盾している

性欲がない人類が大多数を占めるには、性欲がない人がセックスをしないといけないんですよね。
矛盾していませんか。

ある説があるじゃないですか。
人間は命の危険があるものに本能的に恐怖を感じるタイプだけが残ったっていう。
ただの説ではありますが、例えば、毒蛇が怖くなくて近付いていってしまったタイプの人は毒蛇に噛まれて死んでしまいますよね。
高所が怖くない人は高いところでも平気なので事故に遭いやすくて死ぬ確率が高いから、高所が怖くない人は少ないとか。

人類から性欲を無くすなら、自由な性行為は禁止で選ばれた卵子と精子のみによる人工授精で子供を作るしかないです。
性行為を行った人は即死刑にすれば性欲が強い人が淘汰されていくので、それを何百年も繰り返せば性欲が無い人類で溢れかえると思います。

本当にロジックがめちゃくちゃ

子供増やしたいことが目的なら審査が厳しかったらダメよ。
性欲あるじゃん。恋愛してんじゃん。
嫁とのセックスを交尾だ!近親相姦だ!っていうには流石に無理があり過ぎるので価値観がそれだけ人類の変化した変遷をサラッとでもいいから描いてよ。
疫病によりホルモン分泌がされなくなって性欲が無くなったとかでもいいよ。

なんかとりあえず思いついた要素並べてみましたという風にしか見えなかった。

不自然に登場しないAI

2026年現在においても結構AIは日常に紛れ込んでいます。
なんか、この映画マジで現代って感じでSF感がないんですよね。

主人公がキモい

もう性欲の話ばっかでもうキモいですって。

アダムとイブのことを”人類で初めてセックスした人”と形容するのはやめなさい。
聖書上はそうなんだろうけど、そのセリフの意図もわかんねーよ。

流石にもういいっていうくらいセックスセックスセックス性欲セックス恋愛みたいな感じで気持ち悪くなってきました。

恋愛をする意味

もうこの辺も意味がわからない。

夫婦間でのセックスは常識的に近親相姦と呼ばれています。
そして性欲が無くなっている時代です。

恋愛と夫婦は違うって具体的に何を指し示しているの?
なんかリスカしたりしていたし、普通に恋愛しているっぽかったですよね。

当たり前なら病まなく無いですか?
全く筋が通ってないんですけど本当にこの映画ずっと何してんの?

誤魔化したね?

音楽消してみ?ひでーつまんねーシーンあるよ。

全体的に音楽が流れていたけど、なんか明らかに音楽つけて誤魔化してるとこあるよね?
明らかにつまんない映像に音楽のっけたみたいなところあったけど本気であれがいい映像だと思った?マジ?

撮ってみたものの、後で確認したら観るに耐える映像にしようと工夫したのかな?

真面目に何やってんだよ

服着て向かい合って風呂入るシーンは笑いました。
何それ。

MtF出てこないのおかしくない?

多分、現代でもし、子宮を人工的に移植できるなら本気の本気でそれを渇望しているのってMtFじゃないですか?

性転換しても妊娠・出産はできないわけですから。

そのセクシャルマイノリティが出てこないのはなんで?
セクシャルマイノリティっていう概念がそもそも無くなっていて、男女平等の一環で男にも妊娠を!ってこと?
それとも出産件数を増やすために全人類産めるようにしたいってこと?

何がしたいのマジで?

政府がポンコツ

少子化対策なら審査が厳しかったらダメでしょ。
産める奴は全員産めぐらいの気概がないとダメでしょ。
あんまり少子化の深刻度がわからなかったんだけど、相当追い詰められているという認識でいいのよね?
この世代の次は人口が半分くらいになっているくらいの感覚で観てた。

もう宗教じゃん

急にミッドサマーみたいな施設でてきたじゃん。

個人の集合体が一つの家族みたいなことになってんでしょ。

もうこのあたりから真面目に観るのがバカバカしくなってきていました。
破綻しすぎ。
ロジック無さすぎ。何がしたいのかわかんな過ぎ。
泥酔した右脳100%で作ったんかと思うわ。

もう疲れた

”うちらで隠れて育てようね”って言うなら外の世界で体外受精すれば良くね?
施設で産んだら全員で育てないといけないわけよ。
そんで外では体外受精できないとも言われてないのよ。

バカなのコイツら?
俺も産みたい!っていう特殊な夫だったから男性出産の実験をやってる施設に入ったの?

動機ちゃんとしろよ。イライラするわ。

人間関係が煩わしい

それが目的でその施設に入ったのね?
政府が税金を使って舐めた施設を作ったということなのね?
本当にそんな頭悪そうな物語なん?

この政府、ずっと税金の使い方にロジックがなくね?
ノリでやってね?

未成年性的搾取エンド

子供ちゃんって呼んでたよね?ワンチャン未成年よね?
明らかに事後みたいなシチュエーションだったよね?

腕全体を火傷したから、冷やすために一旦風呂で冷水をかけるところまではわかるんだけど、
自分も薄着になってベッドに行かなくね?
明らかに事後よね。

結果私は狂う!みたいな独白してたし。

キッズを性搾取して終わるってマジで最悪の映画。

補足情報

多分、低予算

試写会のトークショーで、
「予算も限られている中でどうやってあのシーンを撮ったんだろう〜!っていう印象を受けたんですが場所を見つけるの大変でしたか?」的なことを司会の方が聞いていたんだけど、それをわざわざ聞くってことはそういうことだよね。

ナイスアシスト

監督は多くは語らなかったのですが、相当苦労して撮ってたんだと思う。
この映画は製作費を明かした方が評価されそう。

司会の方もそこの苦労や工夫へのリスペクトあっての質問だったんだと思う。
ナイスです。
じゃないと本気で時間返せと思ってブチギレたまま終わってた。

初監督作品

そりゃそうだ。
初監督作品なら予算も限られるか。

なんか観客を舐め腐ってる映画あるじゃないですか。
本人は舐めてないんでしょうけど、IQもEQも低い映画あるじゃないですか。
そういう印象はなかったです。

なんにもないシーンに音楽を添えて観客を楽しませようという気合いは感じました。

たぶん、最適解

映画単体に関係のない擁護ばっかで申し訳ないんだけど、監督の話口調や雰囲気から察するに繊細そうな人だった。
よっぽど原作リスペクトを捧げながら、限られた予算の中で作った映画だったんだと思う。

セクシー田中さんの事件で原作の取り扱いがセンシティブになっていますからね。
配られたカードでできることは既にやってくれていそうな感じの人でした。

でもごめんつまんない

マジごめん。全然面白くなかった。
本気でずっと何を観せられてるんだろうと思ってイライラした。

論点どれ?っていう感じだし、どこに向かってんの?って感じでずっと退屈でした。
多分だけどもしこれが原作を忠実に再現しているのであれば予算があってもキツイって。

目的には則してる

またトークショーでの話になりますが、監督は「本作をきっかけに皆様でいろいろと議論して欲しい」的なことを言っていました。

ああ、なるほど。笑
そういう目的だからあんな散らばった話になっていたのか。笑

議論のキッカケになりそうなものをラインナップしました!結論はありませんので!
ということですね。笑

だから繋がりや背景はガン無視して羅列しまくったと。

その構造の映画ってあるの?

製作者の思想を出さず、ひたすらに議論のキッカケになりそうなものをひたすらに出して、あとは観客に委ねる!みたいな映画って他にありますか?

ブュッフェみたいな。
トピックビュッフェみたいな。

エディントンとか割とそういう作品ですかね。

だったとしても整合性は意識してくれ

SF感もないし、突然要素を出されても、議論しようとはならないって。
賛否生むような物語にしないとダメでしょ。
この映画、物語があるようでないんだから。

余談


参考サイト