ファンタスティック・プラネット (1973年) 72分【ネタバレ・考察】案外教育的な要素が強い?世界観強めなSFアニメ。


ネタバレなし感想

世界観を楽しみました!
とにかく全てが不思議です!
なんとなくオープニングとエンディングの曲が昭和の刑事ものみたいだと思いました。
好きですね。始まるぞー!という感じ。

見たことあるようでずっと見たことがない映像。
どうやって思いついたんだろう。
なんというクリエイティビティ。

事象を特定しない

社会風刺要素を強く感じたのですが、現実で当てはまる事象にピンときません。

ただ、似たような事象は思いつくので敢えて特定した事象を指さないことでもっと幅広く様々な事象に重ねることができるよなと思った物語でした。

基本情報

La Planète sauvage/Fantastic Planet
ファンタスティック・プラネット
1973年 72分

ファンタスティック・プラネット

製作国:フランス/チェコスロバキア

キャッチコピー:-

あらすじ

進んだ科学を持つ巨大なドラーグ族が支配する惑星。そこで人間は、原始的な生活を送っていた。ある日、孤児となった人間の赤ん坊がドラーグ族の娘に拾われ、テールと名付けて育てられる。やがて知識を得て成長したテールは逃走。人間たちのもとへ向かう…。

※参照元:U-NEXT


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : ルネ・ラルー
脚本 : ローラン・トポール/ルネ・ラルー/スティーヴ・ヘイズ
製作 : サイモン・ダミアーニ/アンドレ・ヴァロ=カヴァグリオーネ

キャスト

ティバ:ジェニファー・ドレイク
テール(幼少期):エリク・ボージャン
シン知事:ジャン・トパール
テール/ナレーター:ジャン・ヴァルモン
オム族の男:イヴ・バルサク
ドラーグ族の知事の1人:ジェラルド・ヘルナンデス
ドラーグ族の子供:マーク・レッサー



⚠️ネタバレあり感想⚠️

舞台は未来?

他の惑星の話かと思ったら、序盤の国会議会(?)のシーンで
『人間には知能があるのかもしれない。文明が残っている』と言っていたので文明崩壊後の地球でした。

教育アニメなのかな

この映画からはあまり主張を感じません。
どちらか一方を悪く描くわけでもなく、淡々と現実世界の人間を中心とした生命の営みを描いている印象です。

さらには結構ビジュアル的なインパクトとSFの世界観でいい感じにカモフラージュしていますが、かなり現実的で残酷な物語です。

生々しさがないので、子供にも見せられるという点ではいい教育アニメなのではと思いました。

人間の残酷さ

害虫は駆除しますよね。
野菜を食われちゃ農薬を撒くし、クマが生活圏に立ち入ってきたら殺すし、行き場のない犬や猫は殺処分しています。
食べるために育てて殺すし、気まぐれで大事にしてみたりします。
その我々人間の自己中さが描かれていた印象です。

人間はいろんな命を犠牲にして人間が生きやすいようにこの世を設計しています。
それを害虫、害獣、愛玩動物の視点で描いています。

武力と文明と平等

権利を主張するには知恵も武力も同等の力を持たないといけないというエンディングでした。
ここは国家間の争いや戦争のメタファーとして描いている印象です。

最後は核兵器を彷彿とさせるエンディングでした。

規模は異なれど、国家、会社、小さな人間関係でも発生している事象だなと思います。

見覚えがあるようでない造形

聖体みたいなシーンがあったり、アリクイみたいな動物が出てきたり、UFOキャッチャーみたいなシーンもあったし、アースジェットみたいなの撒かれたり、蟻を踏み殺すように人間が踏みころされたり。

みたことあるような現実の一幕をめちゃくちゃ個性的な絵で見せてくれるので、”あ、みたことないかも。いやいやこれはアースジェットか”みたいな感覚にさせてくれます。


参考サイト