Pearl パール (2022年) 102分【ネタバレ・考察】自己中・他責思考・サイコパス・自意識過剰・ヒステリー、嫌なこと全部詰の女ホラー

 


ネタバレなし感想

『私は生きたいように生きるの。』
ってお前のことは到底応援できねーよw

3部作です

本作は3部作の2作品目です。

タイトルが全て違うのでシリーズものと気が付かない人がいるかもしれないのですが、この映画単体で観ても差し支えありません。

公開順と作中の時系列が違う

公開の時系列でいうと、

  1. アメリカ公開2022年3月18日 「X エックス」
  2. アメリカ公開2022年9月16日「Pearl パール」
  3. アメリカ公開2024年7月5日 「MaXXXine マキシーン」
です。

作中の時系列でいうと

  1. 「Pearl パール」
  2. 「X エックス」
  3. 「MaXXXine マキシーン」
となります。

「X エックス」に出てきたおばあちゃんの過去が本作で描かれるのという流れです。
私は公開順で観ましたが、個人的にはどこからみても問題ないと思います。

3作品の中で1番好き

個人的に「X エックス」は中弛みしたイメージでしたし、「MaXXXine マキシーン」はオマージュばっかりで物語が無かったし、どちらもキャラクターが薄い印象でした。

本作はビジュアル的にもテンポ的にもキャラクターのインパクトも演技も圧倒的に面白かったです。

やばい女

これはやばい。関わりたくない。
この家族、地獄です。
とにかくパールがやばい女です。

可愛い色合いの映像と迫真の演技。
見応えあるホラー映画でした。
狂気のラストシーンはたまらないですね!

あと昔から武器は変わってなかったんだ!笑

基本情報

Pearl
Pearl パール
2022年 102分

Pearl パール

製作国:アメリカ

キャッチコピー:スターになるの

あらすじ

1918年、テキサス。 スクリーンの中で踊る華やかなスターに憧れるパールは、敬虔で厳しい母親と病気の父親と人里離れた農場に暮らす。外の世界への憧れが募っていたある日、地方を巡回するショーのオーディションがあることを聞きつけ参加を望むが…。

※参照元:U-NEXT


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : タイ・ウェスト
脚本 : タイ・ウェスト/ミア・ゴス
製作 : タイ・ウェスト/ジェイコブ・ジャフケ/ハリソン・クライス/ケヴィン・チューレン

キャスト

パール: ミア・ゴス
映写技師: デヴィッド・コレンスウェット
ルース: タンディ・ライト(パールの母)
パールの父: マシュー・サンダーランド
ミッツィー: エマ・ジェンキンス=プーロ(ハワードの妹で、パールの義理の妹)
ハワード: アリステア・シーウェル(パールの夫)

ポスター/パッケージ



⚠️ネタバレあり感想⚠️

どの時代も変わらない

カカシと騎乗位セックスをするパール

本作のパールもXのマキシーンもスターになりたくて性欲が強い!笑
そしてやるなら騎乗位!笑
そしてXファクターを見つけたい男が出てくる!笑

いいね!繋がってるね!笑

ん?まあ普通?いや、やっぱおかしい

餌やり

最初は超抑圧的な母親と、田舎の退屈な生活と、父親の介護にうんざりしているおてんば娘なのかしらと思いました。
オズの魔法使いのドロシーみたいに外の世界に憧れているだけの田舎娘なのかしらと。

アヒルぶっ刺したときは”お?サイコパスって動物殺しから始まるっていうよね?”と思ったんですが、餌のためなら仕方がないですね。

って一瞬騙されそうになりましたが、明らかにこの娘、普通じゃない!

みんな閉じ込められている

父とパール

この家族、みんな閉じ込められてませんか。 自分らしく生きることができていない3人です。

パールは外に出たい

パールは母親のせいで自分のやりたいことができないと恨んでいるし、父親の世話をしないといけないから自分に自由がないと思っているみたい。
田舎の退屈な生活に閉じ込められているのは家族のせいだと。
でもこの娘、想像力が無さすぎるのよね。
戦争中で街に出たところで多分彼女が思っているような生活はないと思う。

母親も閉じ込められてきた人生

『不合格になるだろうけどその気持ちを覚えておきなさい。
それがお前を見るたびに味わう気持ちだから。』

ってこの母親も閉じ込められて生きてきたのね。
1人で娘の世話をして、夫は障害があって、自分を全部犠牲にして働いて世話して家庭を運用していかないといけない。
これだけ切羽詰まっているのに娘は夢ばかり見て自分に協力するどころか、買い出しに行ったお釣りで映画見に行っている。

これ母親視点でも結構地獄かも。

父親が一番きつい

地獄の食卓

意識あるのに体は動けない。
一番閉じ込められている。
地獄の食卓でも見ることしかできない。
あの地獄の現場に朝まで放置されて、どんな気持ちだったんだろう。

サイコパス・パール

踊るパール

パール、純度が高いサイコパスでしたね。
あれは先天的でしょう。

根拠なき自身

三面鏡

最初の三面鏡で自分にウットリしているシーンはシカゴのドロシーみたいでした。
もう陶酔してしまっている表情。ヒトラーの演説の表情みたいだった。
この時点で割と怖い。
現実逃避癖がありますね。

オーディションのダンスは素人目に見ても上手くなかったような。
パールは実力がないのに自意識過剰だったのね。

感覚がおかしい

お父さんとお風呂入りますかね?
効率がいいのはわかるんですが、結構嫌じゃない?
パール、お父さんのこと人形かなんかだと思っていませんか?
ずっと話しかけているけどずっと独り言みたい。
まあ、父親からしたら話しかけてくれるのは嬉しいのか。

『まだそこにいる?』って首締め始めるの怖かった。
いますよー!笑

全部、人のせい

項垂れているパール

こんなに才能がある自分が世の中に羽ばたけないのは母親が抑圧的だから
家を出ていけないのは父親が全身麻痺だから
隣人とこんなにも経済的格差があるのは神様がエコ贔屓するから

パール、自分の人生を人のせいにしています。
これはまずい。この人一生幸せになれない。

自分勝手な逆恨み

旦那と知り合ったとき、仕事はできるし美青年だったから自分の本性を隠して、演じて好かれて結婚したと。
自分はこれだけ無理をしてハワードに好かれる努力をしたのに、あの人は自分をこの街から連れ出してくれなかった。

って、おかしい!笑

そんな取引していないし、ハワードは恋愛結婚だと思っているだろうから、パールが出たがっていることすら知らないでしょう。
パールってASD?
自分と他人の境界線が曖昧だから、言語化しなくても伝わっていると思ってる?

なぜ嫌われたのか理解できない

嘘を見抜くパール

『ヨーロッパに連れて行ってくれると言ったじゃない』

確かに言ってたけど、相手の気持ちも考えなさいよ。笑
全身麻痺の父親を放置して地下から物音がして、食卓はぐちゃぐちゃで、そんなことお構いなしにセックスしようとするし、ご機嫌で家畜を紹介し始める。

行動がおかしいのよ。あんな異様な光景を目の当たりにして関わろうとは思わないじゃない。

人の表情を敏感にキャッチ

嘘つくの見破りますよね。
パール、今までもこうして人が離れていっていたでしょ?
共感能力も想像力も著しく欠如しているから、見破れるのは見慣れているからなのね?
離れていくとき、みんなパールを刺激しないように嘘をついていたから、嘘をついている人の表情は見分けがつくのね?

あんなことしておいて人に愛されたい

独白

サイコパスって愛情を感じないんじゃないですか?
ハウス・ジャック・ビルトのジャックもなんか似たようなこと言ってたような。

人に愛情を持てない人が人に愛情を向けられても感じれないでしょ?
しかも共感能力がなかったら相手が自分に向けている愛情にも共感できないからずっと愛情って感じれなくないですか?

多分、人生初の友達

オーディションの待ち時間

『いい友達ね』
って言われて嬉しそうだったね。
そもそも友達だからオーディションのこと教えてあげたんだろうに。
パールって本当にわからないんだ。

しかもオーディション待ちのときも自分のことばかりで全然彼女を思い遣った言葉がない。
せめて”誘ってくれてありがとう”とか言わない?
『受かるのは私』って。
こんな社会性のないやつに友達なんているわけがないわ。

『合格は私かあなたね』
って空気悪くしないところが育ちの良さを感じました。
この娘、コミュ力高い。

人の死なんてどうでもいい?

オーディションの舞台

パールがオーディションでダンスをしたとき、背景が戦争と花火でした。
もしかしてパールって戦争がどんなものか想像もついていない?
知らないところで人が死んでいようが、自分の夫が死んでいようがどうでもいいと思っているね?

外の世界を知らなかったとしても戦争は選ばないでしょ。
この子、死がなんなのか理解できていないし、倫理観とかそういうのないんだ。

もう歯止め効かない

母親を事故とはいえ殺してしまってから、もう歯止めが効かなくなっていました。

ギャンブルで人生潰す人みたい。
オーディションに全ベットで父親も殺しました。
”私はオーディションに合格して街を出るんだから殺してもバックれられる”って思ってたでしょ?

隣人がくれた豚のウジの沸き具合がパールの殺人への抵抗感とリンクしているようでした。
最初は抵抗感があったけど、自己を正当化して殺していって最後はウジまみれ。

これうちの豚?

いただいた豚を玄関先に放置しているのは失礼すぎるでしょ。
母親も表面上はありがたく受け取って家畜の餌にでもすればよかったのに。
この家庭のメンバー全員、社交性がゼロなのよ。

私ってどこかおかしいのかも

地獄の独白

自覚あるんだ!?
おかしいよ!?笑

『妊娠したけど母親になりたくなかった。赤ん坊は家畜みたいに私の栄養を吸い尽くす。死んでくれて安心した』

怖いよ!笑
こんな嫌なセリフ聞いたのムカデ人間3以来よ!笑

母親に求めた愛情

あんたが妊娠したときと同じ感情しかなかったんじゃないか。
この家系、母性とかなさそう。
その点はパールも気の毒かもしれないけど自分が与えられないものを他人に求めるのはやめら方がいいわね。

母親、もしかして同じ気質?

超絶抑圧的な母親とトチ狂う娘ってのがツボです。キャリーやブラックスワンを思い出しました。
ただパールの狂気性を垣間見るにつれて、母親の印象がだいぶ変わりました。

母親もサイコパスで遺伝してることに気が付いたから"これはまずい"と思って極度に抑圧してる感じがしました。
母親も癇癪起こしていたし、パールのサイコパス性は先天的なもののようですし。
そうすると父親の半身不随、何かあったのか邪推してしまう。
母親なんかしてないよね?

あとパールを厳しく育ててるけど、娘に愛情もなさそうな感じ。
なんか似たもの同士。

この映画に出てくる男が可哀想過ぎ

夫ハワード

パールがワニの卵を握り潰す時に、旦那を想像して握り潰していましたね。
逆恨みしています
本当に自分のことしか考えていないんだ。

こんな嫁を持ってしまったハワードには同情します。
戦争から帰ってきたら食卓が”誕生日はもう来ない”状態だし、嫁は狂ってるし可哀想すぎるよハワード。

父親

この映画で一番悲惨だったの父親じゃないですか。
目の前で妻と娘が自分がお荷物だという話をしていて、事故でしたが目の前で娘が嫁を殺したわけですから。

そんで何回もパールに殺されかけてますよね。
ワニのところ連れてかれたり、遊びで首絞められたり。
最後は娘に殺されるって。
可哀想すぎるでしょう。

映写技師の

親切で知的で紳士的な男でしたよ。
セックスしようとするパールを制止して、パールのお父さんの様子を見にいってましたからね。
人妻に手を出していたり、ちょっと性に奔放かもだけどあんな殺され方しなくても。
にしてもフィルムを一枚くれるなんてオシャレすぎる口説き方だった。

『ハワード、帰ってきてくれて嬉しいわ』

ラストの笑顔

嘘つくなって、なんで今帰ってきたんだよと思っただろ。
最後のセリフがこれなの厳つい。
表情も怖い。
なんかもうだめだこの人、、、人の気持ちわからないんだ、、、。
死体で食卓を囲ってどうするつもりだったん。

いろんな映画を思い出した

死体の食卓

最後スプリットスクリーンになるのいいですね。キャリーみたい。
オズの魔法使いっぽさもあるし、地獄の食卓はヘレディタリーっぽさもあったし、アヒル殺しはハウス・ジャック・ビルトっぽいし、斧追いかけといえばシャイニングだし何よりも誕生日はもう来ないですよね。
序盤の鏡&ナルシズムと”スターにしてくれると言ったのに!?”っていう感じはシカゴのロキシー感もありました。

他にも色々小ネタありそう。見つけられなかった。


参考サイト