愛を乞うひと (1998年) 135分【ネタバレ・考察】虐待被害者が過去の呪縛から解放されるまでの話。

 


ネタバレなし感想

とある女性が自分の過去を見つめ直し、過去から解放されるまでの凄まじい作品でした。 凄まじい虐待を受けていた過去パートと、自分のルーツについて探る現在パートに分かれて描かれます。
修行を見ているかのような作品でした。

基本情報

Begging for Love
愛を乞うひと
1998年 135分

愛を乞うひと

製作国:日本

キャッチコピー:「かわいいよ」と言ってほししかった。

あらすじ

夫を早くに亡くし、娘の深草と2人で暮らす照恵。彼女は幼い頃に死に別れた父親の遺骨を探していた。そんなある日、父親違いの弟・武則が詐欺で捕まったとの知らせが届く。久々に武則と再会した照恵の脳裏に蘇ってきたのは、母から受けた虐待の記憶だった。

※参照元:U-NEXT


日本版 予告編

スタッフ

監督 : 平山秀幸
脚本 : 鄭義信
製作 : 藤峰貞利/高井英幸/阿部忠道

キャスト

山岡照恵(てるえ):原田美枝子
陳豊子:原田美枝子(一人二役)
陳文雄(ちんふみお):中井貴一
中島武人:モロ師岡
和知三郎(わち):國村隼
山岡深草(みぐさ):野波麻帆
和知武則:うじきつよし、前田弘(4歳時)、塚田光(7歳時)、五十畑迅人(11歳時)
王東谷(おん):小日向文世
王はつ:熊谷真実



⚠️ネタバレあり感想⚠️

仲良し母娘

娘の方がしっかり者で、友達みたいな母娘関係で理想的!
なんか良いシングル家庭ですね。

『”はい"は一回!』w

國村隼のインパクト

國村隼って若い頃から一度見たら忘れられないお顔されてるんですね。
印象に残ります。
やっぱり國村隼好き。

ハンパねえ虐待シーン

これ虐待の話だったんですね。
近所の大人も兄弟もみんな見て見ぬふり。

國村隼も最初は止めてたのに
『女の子だから顔は殴っちゃダメよ』
まで感覚麻痺しちゃって、、、。

殴る時の音がエグい。
リアルで耳に残る。

『人に施しをさせてあげてる』

どこか印象的なセリフですね。

彼らの自己肯定感UPに貢献する代わりに
お金をもらうわけですね。
目には見えてない等価交換がされてたのか。

突然の笑い

あの娘が意味わからないところで笑うのはどういう気持ちだっただろう?
どうしたらいいかわからない時に笑っちゃうみたいな?ジョーカー的な感じ?
嫌われ松子の一生でいうところの変顔と同じ症状?

なぜ実の娘を虐待するのか。

他の子供を虐待している様子もない。
最初、この娘は強姦による妊娠とかなのかな?血のつながりがないからなのかな?とか思っていたけど、
実の娘だった。

この母親、女としてのプライドが高いが故に、自分を捨てた男の子供だから愛せない?
それか、私の旦那を取った子供だから愛せない?

子供産みたくないっていうのも、子供が嫌いというより、"妊娠したら捨てられる"って言ってたよね。
きっと過去にそういう経験しているね。

女であることに甘んじてチヤホヤされて生きて、都合よく男にやり捨てされまくって、男性不審になり、いろいろ拗らせメンヘラ化。

自分の依存先の旦那が、自分より子供を1番大切にするから、嫉妬して虐待みたいな?

この母親もまともな幼少期を過ごしていなさそう。

突然のユーモアw

『嘘だ。2階にいる。』www

優しい親戚

国も時代も違うもの同士で、住所とお土産渡すって胸糞悪くなくていいですね。
無償で歩き回って通訳してくれてるだけかなり優しい親族。

子供が抱える呪い

『本当なら母親に愛されたかった』って大人になっても呪いみたいに心の中にあるのよね。

あれだけの虐待を受けても抜け出せないって
この本能、強烈過ぎない?
壮絶な虐待を受けて亡くなった子供も、生前は親に好かれようと、親に手紙を書いたりしてたっていうニュースあったよね。

親がいないと生きていけない子供だからこそ、その本能が強い個体が生き残るのはわかるんだけど、
依存先の親に殺されたら本末転倒よ。
誰かDNAのプログラミング書き換えてくれないかな。

『どうぞ、お元気で』

序盤の娘が初めて褒められた?母親の髪をとくシーンが、美容室で母親が娘の髪をとくシーンに繋がってくるところ、鳥肌でした。

無駄な会話も演出もなく、凄く素敵なシーンでした。

ずっと心の中では母親の愛をうっすら求め続けていたものの、
最後は完全に諦めて終わるんですね。
このお母さんが1人じゃなくてよかった。素敵な娘がいてくれてよかった。


参考サイト