ネタバレなし感想
きっとみんなが騙されるタイトル
ある種のタイトル詐欺です。笑
”拷問男”と見たら、”ムカデ人間”や”ホステル”のような映画を想像した人は多いんじゃないでしょうか。
人権ガン無視で人体破壊をしまくるヤバい男が出てくる映画かと思ってしまいました。
全く想像していた内容とは違い、ビックリしました。
原題の”Daddy’s Little Girl”のままの方が良かったと思います。
まさかこんな良作だったとは。
かなり真面目に製作された印象のある、地に足の着いた低予算スリラー映画でした。
テンポ良き、登場人物たちの解像度が高き。見応えあります。
人物描写をきちんと行なっており、少しずつ全貌が見えてくる感じ。
丁寧に脚本を構成したんだろうなという印象です。
B級低予算映画に間違いありませんが、質の良さを感じました。
ゴア表現も期待値以上にリアルでした。
そして何より、普遍的な怒りをテーマに持ち、
その怒りの終着点が非常にリアルで深い余韻を残す作品でした。
基本情報
Daddy's Little Girl
拷問男
2012年 107分
製作国:オーストラリア
キャッチコピー:イダイヨォー...イダイヨォー...
あらすじ
シングルファーザーのデレクは、失踪した幼い娘が変わり果てた姿で発見され、絶望の淵に突き落とされた。警察が捜索を続けるなか、デレクは独自に犯人を探し出し、自宅の地下室に監禁。復讐の鬼と化したデレクは、娘と同じ痛みを与え始める。
※参照元:U-NEXT
英語版 予告編
スタッフ
監督 : クリス・サン
脚本 : クリス・サン
キャスト
ジョージア・リレイ:ビリー・ベーカー
デレク・リレイ:マイケル・トムソン
ステーシー:アリラ・ジャクース
シアン:ホリー・フィリップス
タニヤ:レベッカ・プリント
コリン:ショーン・ガノン
トーマス(トミー)・リレイ:クリスチャン・レッドフォード
トニー:ミルコ・グリリーニ
メリッサ:ブルック・チャンバーレイン
デレクの父:アンソニー・トーマス
ポスター/パッケージ
⚠️ネタバレあり感想⚠️
父娘の生活
序盤の幸せな映像が素敵でした。
ただこういう映画だと、きっと娘に何かが起こるんだろうと予見してしまうので早々に胸糞を覚悟しました。
この子に何かがあって、お父さんが拷問男になるのか、、、と。
『how this happen』じゃねーよ
悪いけど母親のせいよ。あの発言には私もムカついたわ。
母親が意地張って、元夫の善意を受け取らなかったのが招いた結果だよなぁ、、、。
平屋の子供部屋の窓なんて日本でもすぐ修理しますよ。
しかも無料で直してくれるって言ってんだからお言葉に甘えるでしょ。
他のところもついでに直してもらうわ。
離婚理由が不明なので、旦那事由ならああなってしまうか。
ただね、出産時に寄り添ってくれる夫に対して暴言を吐いたり(これは大目に見てあげたいけど)、娘のおもちゃをちゃんと片付けていなかったり、お誕生日パーティーの邪魔になるタイミングで、"私の娘で楽しんでていいわね"って嫌味を言ったり、"私のせいじゃないのに"と最後まで言っていたり、
この母親の性格にだいぶ難がある感じがするんですよね。
自己中でヒステリックというか。
Karen(ヒステリックな女性を揶揄するスラング)って感じがする。
観客が勝手にミスリードする作り
最初、犯人は弟だろうと思いました。
立ち上げメンバーなのにクビになったことに対して恨みを持っているから動機もバッチリ。
現場にいち早く駆けつけている。棺を先頭で運んでいる。
やたら目に入ってくる弟が怪しいなと思いました。
この兄弟、似てないな〜と思ったら腹違いだったんですね。
ガキの頃、言い付けを破ると父親に殴られた
って弟が歪んだのは父親による肉体的虐待があったからっぽいですね。
安心しろ親父、俺が躾けたって実際の会話ではないと思うので
彼の中には常に父親が存在していますね。
ただ、彼の中に存在する父親は彼が作り出した妄想なので、きっと都合のいいことしか言わないんだろうな。
にしても弟役の俳優が適任すぎる。
どこか人をイライラさせるような話し方と表情。
滑舌悪いし、ずっと口空いてるし、口元の緩い感じがイライラする。
動機、人物像ともに弟が犯人にしかみえなかったので、ミスリードなのかなと思ってました。
このまま弟が犯人だとあまりにもストレート過ぎる。
親友は常に心の状態を気にかけていてくれて、娘を失った親友のために店を守ってやってたわけですよね。
気が済むまで休んでくれってほんと親友が素敵でした。
中盤までこの2人が怪しいと思ってました。
最初、弟の日記で確定していたことは
- Benを"教育"した
- 何人もの子供を"可愛がってきた"
- クビの話を兄とコリンがしていたということ
- 道で拾ったブロンドの女をレイプしたこと
字が汚すぎて私には読めませんでした、、、他にも情報欲しかったのになんか悔しい、、、
この時点ではジョージアについては何も言及されていなかったんだよね。
警察署前で自ら裁きを下すと覚悟したのはわかったんだけど、似顔絵を見なかったんだよな。
なので、この時点では弟が異常者であることは確定しているけど、ジョージア殺人の犯人だとは確定していないんですよね。
なので、兄はジョージア殺人の犯人だと思い込んで弟を拷問し、殺害した。
けど実は親友が犯人という胸糞に胸糞を塗り重ねたような展開を想像してしまいました。
ストレートに弟が犯人でしたね。
映画全体のテンション的に、自分が想定したような展開はないよなと見終わった後思いました。
ホラー映画を見過ぎた病ですね。
ちゃんと似顔絵も弟だったね。
優秀な兄貴
拷問をするにあたって、入念に準備するところとか、自分が捕まることも想定しているところとか、優秀な人なんだよな。
いわゆるサイコパスや精神崩壊した狂人というわけではなく、人より少しIQが高い程度の普通の人感じがする。
心が壊れてしまった普通の人に見えるから、なんか拷問男に感情移入できるんだよ、、、。
この人は狂ってなさそうなんだよな、、、。
だからこそ観ていて辛い。
もしも自分の娘が誰かにレイプされて殺されたらと思うと、拷問男がしたようなことを、仮にしなかったとしても想像はしてしまうと思う。
身近に感じてしまうところが怖い。
ゴア表現と日常が交互に映されていくのが余計にグロいです。
インドのこのニュースを思い出しました。
自分の娘を性暴行した10代の少年の両手を切るという復讐劇が報じられた。
インドのパンジャーブ州にて幼い女の子を性暴行した10代の少年は被害者の父親であるパルミン・シン(25)によって両手を切られた状態で発見された。
警察が家に訪ねてくるシーン、あっさりし過ぎてて笑いました。
普通のホラーならもう少しハラハラさせるのに笑
みなさん見飽きたと思うのでそのくだりやりませーん!って感じ笑
どうせ司法は捌かないんでしょ。
一度は警察に言おうと思ったんだけど、許せなかったんだよな。
娘だけじゃない、ベンくんは10歳で膝を砕かれた
恋人がいる15歳のケルシーはレイプされて殺された。
アイツは終身刑になったところで、ぬくぬくムショ暮らしだ。
人権を蔑ろにした奴に人権なんてないだろ。
なのに司法は犯人の人権を守る。
なら俺がやってやる。
っていう。
SAWに似ている気もしました。
お前がやったことをお前に体験させるっていう。
これなんの話?
なんか実際に起きた事件みたいな話をしていました。
この辺の小話は事実なのかなんなのかわかりませんでした。
- イギリスのニュース。母親と買い物に行って5歳で攫われた。犯人は10歳の2人。指を切った。同情したからお前の指を切る。
- 犯人は刑務所でジョージアをいたぶった。
- ベン少年10歳。逃げられないように膝を砕いた。
- 西オーストラリアに継父から虐待された少年がいた継父は少年の上に電話帳を置いて、ハンマーで殴った。
娘の幻覚や幻聴を見るようになって
心が蝕まれていく様子もちゃんと描かれてて良かったです。
拷問中の娘の幻覚も切なかった、、、。
拷問して楽しいの?
娘と海辺で遊ぶシーンがフラッシュバックするのも切ない。
娘を思い出して、殺人は留まるんだ、、、。
自分はまだ人であり続けるために、、、。
the Last of us 2のエンディングみたいだった、、、。
生き続けさせる方が苦しいだろうということで見逃したならもっと怖かった。
こんな悲しいエンディングを迎えるとは思ってなかったです。
テーマ性も感じたし、先が読めない展開も良かったし、人物描写も丁寧だったし、ゴア表現もしっかりしてていい作品でした。
こいつを殺しても娘は戻ってこれないんだよな。
めっちゃストレス
小児性愛は数年で釈放されるから意味がない
レイプ被害者の気持ちを思い知れで有刺鉄線の出し入れか。
日本でもこれくらいのことして良いんじゃないかと思います。
性犯罪系のニュースは毎回胸糞悪いです。
この映画も嫌悪感半端じゃなくてストレスが強かったです。



