心のカルテ (2017年) 107分【ネタバレ・考察】少女が社会との向き合い方を見つける成長映画。

 


ネタバレなし感想

Filmarksの2022/08/02に鑑賞履歴があったんですが、内容あんまり覚えていなかったので再視聴しました。
いい映画だった記憶はあるんですが、やっぱり私好みの感じの映画でした。

骨と皮のリリー・コリンズ

ちょっと怖いくらいリリー・コリンズが痩せていました。
もうこういうのCGでいいよ。
役作りで減量したそうです。

ジョーカーのホアキンも、マシニストのベールも、怖いのでやめてもらいたいです。
CGか、カラテカ矢部みたいな太りたくても太れない体質の俳優を採用して欲しいです。

結構ショッキングですよ。

摂食障害

本作の主人公は拒食症ですが、さまざまなケースが描かれていました。
単にルッキズムによってなるものではなく、複雑な要因が絡み合っているようです。

映画をそこそこ見ている人なら前半で察してしまうかもしれませんが、ちょっとショッキングなシーンもあります。

結構複雑な環境

主人公の置かれている状況があまりにも複雑過ぎて、そりゃ病むわと思わざるを得ませんでした。

基本情報

To the Bone
心のカルテ
2017年 107分

心のカルテ

製作国:アメリカ

キャッチコピー:消えてしまわないで

あらすじ

拒食症を抱える20歳のエレンは、型破りな医師が運営するグループホームに入所する。心の痛みと向き合い、時には笑いながら、自分を見つめる新生活が始まった。

※参照元:Netflix


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : マーティ・ノクソン
脚本 : マーティ・ノクソン
製作 : ボニー・カーティス/カリーナ・ミラー/ジュリー・リン

キャスト

エレン:リリー・コリンズ
ウィリアム・ベッカム医師:キアヌ・リーブス
スーザン-キャリー・プレストン:エレンの義理の母。
ジュディ-リリ・テイラー:エレンの実の母親。
ルーク-アレックス・シャープ:拒食症患者。
ケリー-リアナ・リベラト:エレンの義妹。
オリーブ-ブルック・スミス:ジュディの恋人。
ミーガン-レスリー・ビブ:拒食症患者。
アナ-キャスリン・プレスコット:過食症患者。
トレイシー-シアラ・クイン・ブラヴォ:過食症患者。
パール-マヤ・エシェト:拒食症患者。
ケンドラ-リンゼイ・マクダウェル:過食症患者。
ロボ-レッタ:看護師。
カレン:アラナ・ユーバック
ローザ:ジョアンナ・サンチェス
ジャック:ドン・O・ノウルトン

ポスター/パッケージ


⚠️ネタバレあり感想⚠️

冒頭の女の子のセリフがこの映画の紹介

『どうしたらいいの?私はケーキを食べていいの?ダメなの?』

ティーンが他人の情報に振り回されております。
痩せてるのが正義みたいなこと言うくせ、痩せ過ぎたら不健康だの言ってくるし、太ったらデブだの言われんのよ。

自分は平成8年生まれですが、普通にその辺の全く関係ないオッサンに言われたことありますからね。
死ねばいいのにと心底思います。

この冒頭のセリフについてはメディアの煽動についてだと思いますが、私は現実の無関係のオッサンの発言の方がパッと頭に浮かんでイライラしました。

令和はどうなんでしょう。もう流石にコンプラ進んでこんなことなくなっていますかね。

特大の理不尽

最後に『理不尽と向き合わないといけない』と言っていましたが、主人公が抱えている理不尽、大き過ぎませんか。
せめて5年に1回とか、1理不尽ごとにインターバルがあってくれればいいんですが、こんな10代に理不尽のマシンガンかまされちゃったらそりゃあ病みますわ。

抱え込めないって。

家庭環境、問題だらけ

どうやら実母は産後鬱で育児放棄気味だったっぽいですね?だから父親が親権持っていけたという認識でいいですか?

そして実父はエリート思考で娘を煩わしい存在だと思っていそうだし、
実母は離れたところでレズビアンとして女と住んでるし、
継母はいい人っぽいけど心を大開放できる人かといえば違うし、

誰に甘えたらいいんだよと思いますね。
誰に弱み見せればいいんだよって。

腹違いの妹は心から主人公を愛してくれているのが伝わりましたが、妹だからね。
姉としては負担をかけられないですよね。

表現する手段も奪う

ただでさえ、精神的に苦しい状態なのに、自分が描いた絵の影響で自殺者が出てしまったって最悪ですね。
世界はこの子から表現する手段すら奪うんですね?と思いました。

すげえ大人にイライラする

久しぶりに会って早速、痩せ過ぎだと言及する実の母親は頭が悪いんですか。

父親は娘と向き合わないし、実母も継母も主人公の摂食障害を治したいと思っていそうだけど、いちいち発言間違えてません?
痩せてる現実をいちいち突きつけるような発言多くないですか?

素晴らしい環境

なんかあの施設、ほっこりしませんでしたか。

家庭よりずっと居心地が良さそうでした。
何かを食べようとするとみんなが『食べるのかな?食べれるのかな?』って見守る姿が可愛かったです。
同じ方向を見ているのがよかったですね。

拘束し過ぎない

ポイントを貯めれば外出してもいい、っていうルールが良かったですね。
本人の意思を変えていかないと根本的な解決にならないのでただ入院させて拘束するだけじゃないところがいいなと思いました。

しかもディナーは好きなものなんでも用意してくれるんですね。
食べれそうなものから食べてみなさいという緩さもいいですね。

フードポルノは大失敗

なんか食い物をエロく食わせようとしてたのは笑いました。
なにしてんだこいつっていう。

フーターズの男版みたいな。
なんかアメリカってこういうことしますよね。

ルーカスがめっちゃいいキャラ

あの子、めっちゃ好き!
最初主人公に会った時に緊張してジョークがめっちゃ滑っててかわいい。

しかも主人公が唯一楽しそうにしていたのが彼とのデートでした!
飲み込めはしませんでしたが、食べ物を楽しそうに口の中に入れることはできていました!
すごいじゃん!こいつめっちゃすごいじゃん!

楽しい気持ちにさせて、リラックスして口に運べたんですね!

食えた

あのお菓子!食えた!
すごいじゃん!ルーカスすごいじゃん!笑
この子のおかげで徐々に食べれるようになってる!

支え合うことで変わる

人との触れ合いで心は癒されるんですね。

妊娠中の女の子とのコミュニケーションも印象的でした。
頑張って食べようとする女の子も心の支えになりますよね。

妊娠中の女の子が『この子のために生きるの』と言っていたことに主人公は感銘を受けていました。

実母があんなんだもんね

口先だけ大切だと言って実際は継母に丸投げして自分は女と遠くに住んでるんだもんね。
産後鬱には同情しますがゴミ母親だと思います。
大切なら一緒に住むとか発言気をつけるとかしなさいよ。
娘の好きな色すら知らないだろあの母親。

もっと愚痴って良いんだけど

なんか主人公、あんまり人のせいにしなくないですか?
映画観てるだけの私でもこれだけ彼女の周りの大人にイライラするのに、あの子めっちゃ大人の対応してません?

繊細なんでしょうか。
自分が描いた作品に対する自責すらしていそうです。

そんなんこっちが描いた絵に影響されて勝手に自殺されても関係ねえじゃん。親はクズじゃん。ってすぐ思っちゃう私は図太いので病まなそうです。

てか医者が優秀

あの家族会議を無くしたのはめちゃくちゃ良い判断でしたね。
明らかに精神衛生に良くない発言ばっかりしていましたから。

精神科の先生、あんまり登場しないけどめっちゃ優秀じゃないですか。

めっちゃ良いレクイエーション

あの水を浴びながら踊るシーンかっこよかったですね!
めっちゃ楽しそう!

なんかチームラボを思い出しました!笑
あれも水に浸るんですよね!笑
水浴びはアート!笑

母親との和解

実母と和解できたことと、ルーカスの存在のおかげでなんとか命を繋ぐことができてました。

それにしても幻覚?夢?のなかに出てきた主人公が美しい。
その後に現実のガリガリの自分を見るの残酷でした。

あれでもやっと回復へのスタート地点に立つ準備ができたという感じでしょうか。
大理不尽に溢れた現実と向き合わないとね。

補足情報

リリー・コリンズ、摂食障害の役を演じるための減量で“褒められた”ことに違和感

参考サイト