ネタバレなし感想
登場人物の行動が誰かの人生に影響して、運命がめぐっていくという話でした。
タイトル通りの作品ですが、ところどころに映像のセンスを感じましたし、メッセージ性もあってよかったです。
テンポもよかったし、演技もよかったです。
”あ〜こういう人いそう〜”って思わせてくれる説得力がありました。
無駄に説明はせず、映像で魅せるタイプの作品で、観客を信頼した作りという印象です。
ちょっと暗い展開ではありましたが、私はそういう映画が好きなので相性が合いました。
ラストは個人的には好みではなかったですが、観客への優しさを感じるようなラストでした。
基本情報
MEGURU Goes around Comes around
めぐる
2020年 30分
製作国:日本
キャッチコピー:一本の電車が、彼らの人生を変えた
あらすじ
目の前の誰かの苦しみに、どれだけの人が気づけるだろうか――。 就職面接に向かう朝、女子大生・めぐみは悪夢から目覚める。 夢の中で繰り返されるのは、いじめに苦しんだ妹・奈緒の死の記憶。 寝坊した彼女は、駅でスーツ姿の男にぶつかりながら、発車直前の電車へと滑り込む。 そのわずかな遅延が、病院に向かう中年男性・圭一の運命を変えてしまう。 一方、駅のホームでは、心に深い傷を抱える高校生・ユキと、浪人中の青年・めぐるが奇妙な邂逅を果たす。 誰かの一歩が、別の誰かの未来に波紋のように広がっていく。 それぞれの人生が重なり、すれ違い、時にぶつかりながらも、最後に届くのは、ほんの小さな希望の光。
※参照元:公式サイト
日本版 予告編
英語版 予告編
スタッフ
監督 : ティンダン
脚本 : 山﨑佐保子
製作 : 江南知幸
キャスト
めぐみ:生越千晴
ユキ:小野花梨
めぐる:小出水賢一郎
圭一:小野孝弘
スーツ男:泊帝
尚子:ししくら暁子
奈緒:姫愛奈ラレイナ
ポスター/パッケージ
⚠️ネタバレあり感想⚠️
ちょっと整理させてくれ
めぐみの妹
いじめを理由に電車に飛び降り自殺。
最後に姉に電話をしていたが、姉は司法試験の勉強で忙しかったため、冷たくされた。
めぐみ
自分が勉強を優先し、妹の最後の電話を蔑ろにしてしまう。
恐らく妹の自殺をきっかけに司法試験を志すのを諦めた様子。
六法全書などの本が結ばれており、捨てる準備をしている。
妹が自殺する悪夢により、面接に遅刻しそうになり、駅で男性に肩がぶつかり、男性はコーヒーをワイシャツにこぼす。
しかも駆け込み乗車をしたせいで電車を遅延させてしまう。
就活をしているが、理不尽な面接制度に違和感を抱いていて面接を捨てた。
めぐる
親の不仲にうんざりしており、やさぐれている。
希死念慮を持っており、生きることにうんざりしている様子。
とある女子高生との対話により、生きる希望を見出した。
その女子高生と駅にいた時、男性と肩がぶつかり、その男性にハンマーで殴られて死亡してしまう。
めぐるの父親
母親が危篤という連絡を受け、急いで病院へ向かうが、めぐみの駆け込み乗車によって電車が遅延してしまい、母親を看取ることができなかった。
息子とは蟠りがあり、関係を修復したいと思っている。
女子高生
過食嘔吐をしており、手に吐きダコがある。
めぐると食事をすることで意気投合していた。
サラリーマン
めぐみにぶつかられ、コーヒーをこぼした。
翌日、めぐるにぶつかられ再度、コーヒーをこぼした。
2度目の理不尽に我慢ができず、めぐるをハンマーで殺害してしまう。
裁判の際にめぐみに裁かれる。
めぐってる
ちゃんとそれぞれの行動やキャラクターがめぐっている感じがして収まりが良いように感じました。
しかも割と些細な行動が少しずつ影響しているような展開が面白かったです。
この世からハンマーを無くしたい
ハンマーで殴ってからようやく人が声を聞いてくれるってめっちゃ共感しました。
気がついていてもめんどくさくて見てみぬふりをしたり、気がつけるほど自信に余裕がなかったり、頭のおかしい人だと思われて無視されたり、さまざまなシチュエーションで他人を蔑ろにしています。
安倍元首相暗殺事件を思い出してました。
私は政治に疎いので統一教会と政治の癒着についてあの事件をキッカケに知りました。
人が1人死ななくても、もっと手前の段階でどうにかなったんじゃないかと思う事件でした。
手遅れになってから初めて誰かが対応してくれるというのはよくある話ですよね。
気がついたら同僚が自殺してるとかね。
もっと早くに気がついてあげられていればという後悔は誰しも経験あるんじゃないでしょうか。
映画からの引用
作中、めぐみはとある映画からの引用と言っていました。
AIで調べてみたらこんな作品が出てきたのですが、これでしょうか。
Cool Hand Luke(邦題:暴力脱獄)
1967年公開
“Some men you just can't reach.”
(優しく言っても分からない奴もいる)
“So you get what we had here last week.”
(だからこういうことになる)
看守が、何度言っても従わない主人公に対して暴力的な制裁を正当化する場面で言うセリフです。
日本語の紹介ではニュアンスが変わって、
「優しく言ってもわからない奴がいる」
「だから叩いて分からせるしかない」
と訳されることがあります。
めぐみが原因
めぐみが最後になんのために法学部に行ったんだろうと自分の行動を振り返ります。
この人が”この世からハンマーを無くしたい”と言っていたのに、この子が悲劇を引き起こしていました。
妹の自殺も耳を傾けなかったからだし、それが理由で自分は寝坊。
駆け込み乗車によってめぐるの父親は母親を看取れなかった。
コーヒーをこぼしたサラリーマンも2回目がめぐるだったから我慢の限界で殺害に至ったわけですよね。
この主人公が1番自業自得で有言実行できていない人でした。
ラストが都合良すぎる
その主人公が改めて法律の道に戻り、最後は裁判官の横の人?になってましたね。
あそこのポジションって難しいんじゃないですか?
ハンマー殺人の裁判って多分割とすぐに行われるでしょうし、そもそも司法試験も受かってない状態ですよね。
あそこで道を決めて、そこから司法試験の勉強を改めて行い、最短で弁護士にはなれたとしても、裁判官の横のポジションにつくのは無理がありませんか?
胸糞悪さを軽減するための無理クリな結末のように見えました。
個人的には今まで割とリアルな展開だったのにラストで一気に後都合展開が来たので残念でしたが、全体的に楽しめたのでそこそこ満足しました。
余談
映画.com様( @eigacom )より #めぐる #エイン の
— あやちまる@怒りの映画垢 (@ayachimaru96) February 24, 2026
同時上映鑑賞券をいただきました!
ありがとうございます!
4枚いただきました!笑
一部同梱ミスがあったそうで2回送ってくれていて、私は1通目にも入っていたパターンみたいです!
返却しなくて良いそうです!
そして上映期間は1週間!笑 https://t.co/HfTcx6CkTv pic.twitter.com/RkMSdd7AOD
#めぐる #エイン
— あやちまる@怒りの映画垢 (@ayachimaru96) February 28, 2026
一緒に行く友人も決まった😣♥️
ひとまず4枚全部消費できそうな予定😣♥️
あとは上映スケジュール次第😣♥️ https://t.co/VKZC2keKtB
#めぐる
— あやちまる@怒りの映画垢 (@ayachimaru96) March 10, 2026
観客を信頼した構成をしてくれてるよね。
個人的には好みのタイプでめっちゃおもろかった。
誰かの些細な行動が別の人の運命を変えてしまうというやつ。
でも突拍子がないような話ではない。
しかもどこかリアルな現実を切り取ってる印象。
自主制作でこのクオリティって結構すごいと思う。 pic.twitter.com/n3MwqichaE
#めぐる #エイン
— あやちまる@怒りの映画垢 (@ayachimaru96) March 10, 2026
仕事終わりに観て良かったなーと思える映画を観れて、有意義な業後。
1日の締めくくりが良いと、ただ仕事しただけで終わるはずだった平凡な平日が
煌びやかな1日になった気分。@meguruein @eigacom pic.twitter.com/cbGW2YPrKB

