菊次郎の夏 (1999年) 121分【ネタバレ・考察】今までなったことない感情を呼び起こされた映画。

ネタバレなし感想

予告編を観ずに本編観た方がいいです!笑
私は予告編もあらすじも観ずに唐突に映画と出会いたいので、全く事前情報を入れずに本作を観ました。

本編を観た後にBlu-rayに入っていた特典映像の予告編を観たのですが、
これがビックリするくらいつまらなそうな予告編です!笑
しかも"それ予告編で言って良いの?"っていう要素が予告編で流れます!笑
映画を観る前に予告編を観ていたらブチギレてました!笑

なったことない感情になった

謎の感情になりました。
不思議な寂しさを覚える映画でした。

”ああ、もう終わるんだ。あと多分こんな夏は二度とこないんだ。”って気持ちです。

現実

全く綺麗事なしですね。
現実は冷たくて硬くてゴツゴツしてます。

2人の交流も、心温まるようには見えず、どこか無骨でありのままでした。
エモくて寂しい気持ちになる作品でした。

形容できない

この2人の関係性を形容する言葉はないですね。
親子でもないし、友達でもないし、親友でもないし、おじちゃんと少年でもないという。
完全にオリジナルの関係性だなと思いました。

見たことがない夏

この映画で描かれる夏も完全にオリジナルな夏だなと思いました。
形容詞が見つからない。

自分も経験したかった夏は手に入らないので、今手に入る最大限の夏を過ごそうとしているような感じでした。
後にも先にも二度と手に入らない夏をもう求めてもいないけど、まあ、とりあえず遊ぶか。って感じです。
言語化できません。

基本情報

Kikujiro
菊次郎の夏
1999年 121分

菊次郎の夏

製作国:日本

キャッチコピー:“おじちゃん” “なんだよ小僧”

あらすじ

幼い頃に父親を亡くし、今はおばあちゃんとふたりで浅草に暮らしている小学校3年生の正男にとって、夏休みはそんなに楽しいものではなかった。学校の友達はみんな家族で旅行に出かけてしまうし、サッカークラブもお休み、おばあちゃんも仕事で昼間は家にいないのだ。そんな時、彼は遠くの町にいるお母さんに会いに行く決心をする。絵日記と宿題と僅かな小遣いをリュックに詰めて、家を飛び出した正男。

※参照元:映画.com


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : 北野武
脚本 : 北野武
製作 : 森昌行/吉田多喜男

キャスト

ビートたけし
関口雄介
岸本加世子
吉行和子

ポスター/パッケージ



⚠️ネタバレあり感想⚠️

まさかの父親

映画を観た後に北野武をググったらまさかの父親の名前が菊次郎でした。

私はその事実を知らずに観たので、すぐにもう一回観たいと思いました。
北野武が父親のことを描いてるのかと思うと全く見え方が変わりそうです。

無骨な映画

冒頭からどこか無骨で不器用な感じがしました。
登場人物というより、映画の雰囲気が、器用じゃないというか、なんか映画側が居心地悪そうな感じがしました。
演技もセリフも上手くない感じ。

滑り続ける

序盤の痴話喧嘩とか丁々発止のやり取りとか、全然面白くないです。
滑り散らかしていました。

後半は悲しい

後半まで終始しょーもないコメディ調のやり取りが差し込まれますが、ずっとつまらないです。
でも後半はどこか哀愁があり、切ない気持ちになりました。

この人たちは誰かを笑わせたいとかそういうんじゃなくて、この夏を楽しみたいんだっていう。

昭和っぽい

高校生がタバコ吸ってんのにあの程度の注意なんだ。
あんま知らん大人が積極的に話しかけてくれる感じ、めっちゃ昭和っぽいと思いました。

ひとりぼっちの男の子

父親は事故死、母親は新しい家庭を持っていておばさんに育てられているひとりぼっちの男の子。

この少年が演技しているようでしていない感じがめちゃくちゃ可愛い。
本当にその辺の少年に見える。

意外とコンプラちゃんとしてる

競馬に勝ったからキャバクラに連れてったんだ。笑
子供がキャバクラにいる映像になってないのに、キャバクラに連れて行ったのがわかるのが素晴らしい。笑
コンプラ。笑

翌日、少年がなかなか起きないところからして、
ちょっと酒飲んだ?笑

きもジジイ

競馬の予想で負けたため、居酒屋の外に立たされていたら誘拐されましたね。

ショタコンがめちゃくちゃ気持ち悪かったです。
この治安の悪さも昭和っぽい。

パンツ脱がそうとするところとかリアルで気持ち悪かったです。

子供はちゃんと好き

菊次郎がボコボコにしてやったの最高。
カツアゲしてやったん笑う。

ジャニー喜多川のこと思い出しちゃいますね。
『そんなんみんな知ってたよ』ってたけしが言ってたやつ。

俺が運転しちゃおうか

ってコイツも小学生かよ。笑
めっちゃワクワクするんだけど。笑
あとたぶん飲酒運転だよね。笑

なんか滑ってるだけのおじさんだったのにこの辺りから好きになってきた。笑
この行き当たりばったりな旅めっちゃ楽しそう。

やっぱり子供は好き

アイス食わせてたり、お前にも服買ってやるとか、
なんだかんだ子供好きなのが伝わります。笑
おそろにするの可愛い。笑

泳げない元ヤクザ

プールでえげつないタトゥー入ってましたね。
泳げないのウケる。
下手くそすぎるダイブからの犬神系には爆笑した。笑

ホテルのロビー

人違いで知らない子供の頭叩いたのに爆笑。
前半がなんか不器用なんだけど、中盤以降の方が笑える。笑

アネゴ!かたじけねぇ!笑

悲しそうな顔にしないといけないって言って、コメディなメイクさせられてんの笑う。

トラックの運転手ボコったり日常的な暴力ってのも変わらないね。
荒くれ者もいいところね。

おにぎり

おじさんは我慢するからお前食べろって言っておきながら食べてんの笑う。
でも1個多く渡してんの優しい。笑
そしておしっこしたところにおにぎり落としてるのバカ。笑

似たような境遇

サラッと”お母さんと会ったことない”と言ってましたね。
この状況をこのタイミングで出すの天才じゃない?
後に判明しましたが菊次郎のお母さんは認知症っぽかったですね。
母不在の寂しさを共有していそうですね。

母親には捨てられた

母親には新しい家庭がありましたね。
邪魔だから捨てたのね。
現実は冷徹ですね。

少年も菊次郎もわかってるのに

『行こう。人違いだったみたいだな』

って優しさも無骨。
現実は辛辣で冷たいのに、心があるバカが1人いるだけでこんなに心が楽なんだと思いました。

心の繋がり

階段から落ちたおじちゃんのために自発的に、おじちゃんのために動いたね。
あの天使の鈴もそうですが、心の繋がりが少しずつ構築されているのがいいですね。

ならず者たちの夏

もう母親のことは忘れて遊ぼう!っていうシーンが始まりました。笑
誰も誰かをジャッジしたり否定したりしない、ならず者たちの集まり楽しそう。
居心地良さそう。

石隠しゲームでやっと少年が笑いましたね。
心のつっかえが取れて、おじちゃんと心の繋がりができて、やっと楽しい気持ちになったのかな。

時間が止まってるみたい

いろんな遊びをしてるの楽しそう。
みんな可愛く見えてきた。

なんであんなオッサンと少年が遊んでるだけなのにこんなに幸せな映像なんだろう。
全てのしがらみから解放されてる感じ。

なぜか泣いたシーン

『あれが柄杓の星だよ』
のシーンでならずものたちのおふざけ映像がオーバーレイしていました。
何故か泣けました。
自分でも意味がわからないです。

なんか感想を全く言語化できないのに泣きました。
なんだろうこれ。
切なくて暖かくて辛辣でバカな感じです。

まさかのお前が菊次郎

衝撃。
菊次郎の夏って、あのおいちゃんにとっての夏なのね。

余計切なかったです。
菊次郎にとっての大切な夏ということなんですね。

子供の頃に観たかった

これ子供の時にも観ていたかったな。
子供目線で観た時と大人になってみた時とで感想が全く違ってそうな映画でした。

補足情報

余談


参考サイト