Kabuki (2025年) 13分【ネタバレ・考察】歌舞伎の話ではなく、トランスジェンダーの話。とんでもなく滑らかなストップモーションアニメ。

ネタバレなし感想

国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジアのSNSアンバサダーとして先行視聴させていただきました。
https://www.shortshorts.org/2026/

本作の詳細は下記よりご確認ください。
https://www.shortshorts.org/2026/program/kabuki

上映

MoN Takanawa: The Museum of Narratives - 2026.05.29 [Fri] 17:30-19:20
LIFORK HARAJUKU - 2026.06.06 [Sat] 16:00-17:40

オンライン グランド シアター

2026.05.25 [Mon] - 2026.06.10 [Wed]

あらすじを読んだ方がいいかも

私はいつも可能な限り予告編も見ず、あらすじも読まず、映画を見始めるタイプなのでいつも通りいきなり本作を視聴しました。

本作に関してはあらすじを読んでから観始めた方がいいなと思います。
Kabukiというタイトルに引っ張られてしまい、別の見方をしていたので、後半になってから本筋に気が付きました。

主題は歌舞伎じゃない

歌舞伎というデザインと使って、トランスジェンダーの内面を描いたという感じの作品でした。
私は歌舞伎というタイトルの先入観があったのでトランスジェンダーの話であることに気がつくのが遅かったのであらすじを読んで納得しました。

ビビるくらい滑らかなストップモーションアニメ

前述した通り、作品の情報をほぼしいれていなかったのでストップモーションアニメと聞いて衝撃を受けました。

観ている最中も”もしかしてストップモーションなのかな?”なんて思いましたが、まさか本当にストップモーションアニメだとは。

あまりにも滑らかな動きなのでビビりました。

不気味な映像

映像は怖いとまではいきませんが不気味な雰囲気で好みでした。
私が子供だったらめちゃくちゃ怖かったと思います。

社会的メッセージ

社会的メッセージが込められた作品でした。
LGBTQの置かれている状況が頭に入っている人はより解像度高く観れると思います。

私はボーイズ・ドント・クライやブルーボーイ事件を思い出しました。

基本情報

Kabuki
Kabuki
2025年 13分

Kabuki

製作国:フランス、ブラジル

あらすじ

トランスジェンダーの主人公Kabukiが自己受容とアイデンティティを求める旅を詩的に描いたストップモーション作品。本作は、日々命を奪われているトランスジェンダーの人々に捧げられており、日本の伝統的な演劇形式に立ち返ることで、「仮面」というモチーフの持つ意味を深く掘り下げている。

※参照元:BSSTO


スタッフ

監督 : Tiago Minamisawa
脚本 : Tiago Minamisawa

ポスター/パッケージ


⚠️ネタバレあり感想⚠️

歌舞伎の女方の話だと思った

私はてっきり少年の頃から女方に憧れているけど、家が貧乏だから夢みてねーで働け!ってお父さんに怒られているのかと思ってました。

全然違った。笑

幼い頃から女になりたかった

鏡に映るのは亡き母でしょうか。

唯一、本来の自分を受け入れてくれたお母さんが先に亡くなってしまい、ずっと鏡に幻影を見ているのでしょうか。

それとも、なりたかった自分自身の姿なのでしょうか。

あの変な髪型は何

なんか前髪と、頭頂部と、もみあげだけ残す髪型はなんなんですかね。
たまに見かけますが、名称とか知らないので調べてみました。

大五郎カット

江戸時代の子供の髪型みたいです。

大五郎カット

仮面を被る

この辺には共感しました。
みんな自分の姿をTPOに応じて変えるじゃないですか。

ただこの主人公の場合、男として振る舞って生きていくという精神的負担がデカすぎます。

動きは微妙かも

様々な仮面を被り、演じてみせます。
ただ動きに歌舞伎感はあまり感じませんでした。

狼に襲われる

これって”男女”であることが周囲にバレて暴行を受けたってことですよね。

これなんでなんですかね?
世界中でこういうLGBTQへの暴力事件起きてるじゃないですか。
セクシャルマイノリティのことを理解できなかったとしても、ほっとけば良くないですか?
周りに迷惑かけてるわけじゃないんだから。

宗教的思想からくる暴力なんですかね?

腕の中で

辛いね。
体がボロボロになってやっと仮面が取れるのね。
ここでようやっと主人公の顔が見れました。

生まれ変わる

文字通り、まるで生まれ変わったかのような映像でした。
女として飛び回ってましたね。

胸糞悪くなくてよかった!と思ったら胸糞悪かった。

最後のクレジットにメッセージがありましたね。
現実は胸糞悪いですが、本作は胸糞悪くなくて良かったです。

余談


参考サイト