悪魔と夜ふかし (2023年) 93分【ネタバレ・考察】視聴率という悪魔に取り憑かれた男の悪夢な夜。ただパンチが弱いし、バイブスが合わな過ぎて全然よくわかんなかった映画。

ネタバレなし感想

悪魔系なのでずっと気になってた映画でした。
でもイマイチでガッカリしました。
なんだったのこれ。

事前情報あった方が良さそう

アメリカで起こったサタニックパニックとモキュメンタリー?フェイクドキュメンタリー?というジャンルは知っておいた方がいいかもしれないです。

なんならユリゲラーや死霊館に出てくるウォーレン夫妻や『サタンがおまえを待っている』を事前に観ているともっと楽しめるんじゃないかと思います。

サタニックパニック真っ只中が舞台

本作の舞台は1977年10月31日ということで、
『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)や『エクソシスト』(1973年)などの悪魔系映画が大ヒットし、1980年には『ミシェル・リメンバーズ』という”悪魔崇拝者によって酷いことをされた”という本が出版された時代ですね。

サタニックパニックと呼ばれているそうですが、調べたらサタンブームの過激版みたいな感じです。
魔女狩りに近くて、悪魔崇拝者だと疑われて逮捕者まで出たみたいです。
本当にパニック。

日本人からしたら意味わかんないんですが、キリスト教圏の人からしたら悪魔はガチ怖いみたいですね。

当時にもしこんな番組があったら

という話ですね。
ちょっとフェイクドキュメンタリー感?モキュメンタリー感?があります。

ドキュメンタリーっぽく撮っている印象でした。

70sの雰囲気を楽しめない

多分、本作の醍醐味って70sの雰囲気なんじゃないかと思います。

私は96年生まれなのでリアタイでもなく、70sのアメリカのTVは全く観てきてないですし、雰囲気なんて1ミリもピンとこなかったのでリアリティは全然楽しめませんでした。

本作がどれほど70年代のアメリカのTVショーを再現してるのか判断もつきません。

たぶん考察系

にしても情報を散漫にし過ぎな上、情報量も少ないので考察する気にもならないという。

ここまで突き放された作りだとなんの気持ちも湧き上がってこないです。
私に気にならせるフックがなかったです。

怖くない

グロもちょっと出てきました。
ただ私はガン見できるレベルのグロでした。
このグロの描写もどこか70sっぽさがあったので、最近の映画のリアルなグロが苦手な人でも割と見れえてしまうんじゃないかと思います。

なのでホラーというよりスリラー的な楽しみ方をしてました。
怖いというよりこの先どうなるんだろう?と思いながら見てました。

予測不能

次の展開が全然予測つかないです。
その点は面白かったんですが、繋がらないので"で?"という感じでした。
よくわかりません。

ずっとよくわかりません。
最後までよくわかりません。

基本情報

Late Night with the Devil
悪魔と夜ふかし
2023年 93分

悪魔と夜ふかし

製作国:オーストラリア/アメリカ/アラブ首長国連邦

キャッチコピー:テレビ史上最恐の放送事故。

あらすじ

1977年、ハロウィンの夜。テレビ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャック・デルロイは生放送でのオカルト・ライブショーで人気低迷を挽回しようとしていた。霊視、ポルターガイスト、悪魔祓い……怪しげな超常現象が次々とスタジオで披露され、視聴率は過去最高を記録。しかし番組がクライマックスを迎えたとき、思いもよらぬ惨劇が巻き起こる―。

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : コリン・ケアンズ/キャメロン・ケアンズ
脚本 : コリン・ケアンズ/キャメロン・ケアンズ
製作 : マット・ゴヴォニ/アダム・ホワイト/ジョン・モロイ/ロイ・リー/スティーヴン・シュナイダー/デレク・ドーチー

キャスト

デヴィッド・ダストマルチャン:ジャック・デルロイ
ローラ・ゴードン:ジューン・ロスミッチェル
フェイザル・バジ:クリストゥ
イアン・ブリス:カーマイケル・ヘイグ
イングリット・トレリ:リリー
リース・アウテーリ:ガス・マコーネル
ジョシュ・クオン・タート:レオ・フィスク
ジョージナ・ヘイグ:マデリン・パイパー
マイケル・アイアンサイド:ナレーター

ポスター/パッケージ



⚠️ネタバレあり感想⚠️

話がとっ散らかってる

主題がずっと見えてこないので気になって集中して観ていたんですが、最後まで何が何だかわからなかったので意味がわかりませんでした。
がっかりしました。

茶番を見せられてるような気分だった

70年代の雰囲気なので、安っぽい質感です。
古い感じ。

グロ描写も超常現象?悪魔によるポルターガイストも偽物感が強くて、
焦ってる主人公とか真剣な先生や、真面目に論破しようとするひろゆき、じゃなくてマジシャン兼催眠術師が茶番のように見えてました。

途中までは面白かった

誰が悪魔なのかわからない系の映画かと思ってました。

視聴率のためなら手段を選ばない司会が悪魔なのかと思いましたし、
『サタンがおまえを待っている』を先に観ていたので、リリーと先生も金儲けのために出演している金に目が眩んだ悪魔のように見えていましたし、
死者が出ても番組を続行させる番組製作陣が悪魔にも見えました。

違いました。

本物しか出てこない

キャスティングが神じゃないですか。笑
この番組、やらせ無しだったということですよね。

てことは本当にカルト教団によって悪魔を入れられてしまったリリーは本当に悪魔が入っているし、
本物のメンタリストDaiGo、じゃなくてマジシャンであり催眠術師を連れてきてるし、
本当に霊と話せる男を連れてきてるじゃないですか。

キャスティングが神なのは笑いました。
本物しか出てこないという。笑

催眠術ってそこまで強力じゃないよ

ミミズの催眠術のとき、全員がかかっていないというところはリアルでしたが、
かけた本人もかかってるのは笑いました。
お前はグルグルを見てないだろ!笑

リリーだけ後ろで笑っていましたが、あれは悪魔のせいではなさそうですね。
手をあげていなかったですが、リリーが笑ってたのは催眠術にかかってなかっただけだと思います。笑

悪魔はわかりやすい

悪魔が出現するときってめちゃくちゃハッキリしてましたね。
呼び出した時と、最後に暴走したときの2回だけでした。
明らかにリリーがおかしくなるのでわかりやすくてありがたかったです。

ナイフをそこに置かないで

リリーの手の届くサイドテーブルにナイフを置いたのはやめて欲しかったですね。
ハラハラしました。

私にもグルグル見せないで

しっかりグルグルを私にも見せるのやめてくれよと思いました。
絶対何か起こるやん!と思ったらB級ホラーっぽいミミズシーンがきたのでそんなに驚きませんでした。

てかこの映画、ジャンプスケアないですね。
私はジャンプスケア好きなのであってもありがたかったのですが。

司会者が悪魔だと思ってた

視聴率の低迷により、なんとかしたい司会が悪魔なのかと思ってました。
時間は刻々と過ぎていくし、引き返せないし、妻との約束もあるし、追い詰められて番組を成立させようとしていただけですね?

視聴率に取り憑かれた男にも見える

なんかそんなに悪い奴には見えなかったんですが、悪いやつに描こうとすればできましたよね。
病気の妻を出演させたり、妻が亡くなっても指輪を付けてたのも好感度狙いにも見えます。

ただこの男、割と普通の男でしたね。
番組のスピード感に考える間もなくやるべきことをやっているという印象でした。

もう終わりにして

司会者が悪魔の儀式を受けてる映像がありました。
視聴率が悪魔で、それに取り憑かれてしまった男ということで良いですか?

妻がもう終わりにしてと言って司会者が刺し殺しましたが、
これってこの視聴率の呪縛から解放されようよということだったんでしょうか。

ミニーが苦しんでる

高い木とか、おかしくなったリリーからミニーの声がしたとか、前にも会ったなとか、司会者の後ろにいたりとか
ミニーは何してるんですか?

悪霊になったんですか?
でもなんで?

ちゃんと愛し合ってたのよね?

妻が亡くなった後も指輪を付けてるし、悪魔が見せた幻覚?のなかの妻も『もう会えないかと思ってた』って言ってましたね。
なんか妻も喜んでTV出演している印象でしたし、あれってそんなに見せ物感を感じないんですよね。

日本ではアナウンサーの小林麻央が乳がんになった際、闘病生活の様子を亡くなる直前までブログで発信していたじゃないですか。
あれってすごく勇気あることだなと思ってたんですよ。
世間に病気への理解を深めるし、同じ病の人は自分と同じように闘ってる人がいると思うと勇気をもらえるんじゃないですか。

なので病気の妻を自分のショーに出演させていたことは、視聴率狙いだったとしても社会的意義を感じるので悪いことしてるようには思えないんですよね。
実際、『タバコも吸わない妻が肺がんになった』って言ってたじゃないですか。
色々な注意喚起になりますよね。
副流煙の被害や喘息になりやすいような肺が弱い人が注意して病院で検査を受けようって意識が生まれるだけでいいなと思いました。

いろいろよくわからない

司会者には妻に見えていたから刺し殺したけど、実際にはリリーを刺し殺していました。

悪魔によって乗っ取られていたリリーが、殺してくれと言っていたんですかね。
でもあの幻覚を見せることができるのは悪魔のパワーですよね。

利益相反してるんですよね。
リリーは殺して欲しいけど、悪魔はリリーが死んだら取り憑く体を失うじゃないですか。
悪魔からしたらリリーが死んだら困るのに、司会者に幻覚を見せてリリーを殺させたということですか?

は?

伝説のオカルト殺人ショー

どうしようもないです。
司会者は伝説の生放送殺人を成し遂げましたが、本人の意思じゃなくて悪魔に操られてましたからね。
ただ視聴率の王にはなれたと思います。

で?という感じで話が終わりました。
なんだったんだろうこの映画。

観客の熱狂を見たかった

あんな被害者が出てる番組でも食い入るように見ている観客をもっと見せて欲しかったですね。
視聴者の病理も物語に組み込んで欲しかったです。
より過激なものを求める視聴者によってTV業界が追い詰められて狂気に走っていく様を見たかったです。

そしたら食人族に通ずるテーマになったと思います。
これを観たがるお前も悪魔だぞっていう多重構造。

今も変わらない

過激なものを見たい視聴者、視聴者を獲得するためにどんどん過激化し、倫理観を失っていくメディアって今のYoutubeやSNSと変わらないじゃないですか。

そこまで重ねられるような作品なら深みがあって刺さりまくったんですが、本作はどこか浅瀬で終わっていった印象でした。

補足情報

余談

いろいろ思い出しながら観てた

日本でも人殺しがテレビで放送された

豊田商事会長刺殺事件を思い出しました。

テレビの倫理観がとち狂っていた時代ですね。
実際の殺人シーンは放送されていませんが、これから殺しに行く男の様子と、殺して家から出てきた男の様子が放送されたそうです。

映像を見るとわかりますが、絶対に止められた人数差です。
マスコミの人数が多いし男なのでいくら凶器を持っていたとしても犯人2人くらい止められたはずですが、止めずに撮影してインタビューするだけです。

豊田商事会長刺殺事件 - Wikipedia

日本でもめっちゃ流行った超能力者

ユリ・ゲラーは私が物心ついた頃にもテレビで放送されていました。
2000年代の日本もきな臭い人物をもてはやしていましたね。

有名なスプーン曲げですが、スプーンの根本を擦ったりしなくでも簡単に力で曲げられるんですよね。
スプーンって柔らかいです。

ユリ・ゲラー

一般人に大火傷を負わせて死亡させ事故を隠蔽するテレビ局

『退屈貴族』という日本のテレビ番組で74歳の男性が灯油をまいて火をつけた段ボールの上を歩く映像が放送されました。

当該の男性は足裏から太ももにかけて重篤な火傷を負い、数日後に多臓器不全に陥って死亡しました。
この事故をテレビ局は隠蔽していたそうです。

《火渡りで男性が大火傷》フジテレビ港浩一前社長が番組ロケで起きた事故隠蔽に関与・謝罪していた


参考サイト

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