This is I (2026年) 130分【ネタバレ・考察】波瀾万丈でも放出するのはポジティブ。愛ちゃんのことを好きにならずにはいられない映画。

ネタバレなし感想

愛ちゃんだからこその映画でした。
他の人の作品ならもっと重く鬱っぽくなってしまいそうな内容ですが、本作の印象はとっても優しく明るいです。

誰!?この子!?

主演の子めっちゃ素晴らしい演技してました!
めっちゃ可愛い!

声変わりの表現も素晴らしいですね。
最初はかすれた変声期の男の子の声でしたが、どんどん声が低くなってました。

昭和のアイドルソング!

私は平成生まれですがTiktokの影響で昭和の歌謡曲に出会い、明菜ちゃんも聖子ちゃんも大好きなのでめちゃくちゃ楽しかったです。

昭和の曲が流れるのですが、タイトル知らなくてもサビは聞いたことある!っていう曲が流れると思います。

はるな愛の口パク芸!

見れます!めっちゃやってくれます!
これ楽しいですね!笑

そして前半と後半で見え方がだいぶ変わります。

だいぶ明るく軽やかに描いてる

エンタメ性が高いです。
そこがカッコいいなと思いました。

重い出来事や辛い出来事が描かれますが、不自然にならない程度に明るいです。
不必要に暗い話にしていないというか、起こった出来事を箇条書きにしたらめちゃくちゃしんどい話なのに、そういう印象がないのが素晴らしいと思いました。

むしろ楽しい

ショーのシーンとか口パク・ミュージカルはめちゃくちゃ楽しかったですね。

カラフルだし、ミュージカル!って感じで明るい気持ちになりました。

一貫しているというか

アイドルって人を明るい気持ちにさせたり、元気付ける仕事じゃないですか。
芸人ではないですが、バラエティでオカマ枠で笑いを取りまくっていたはるな愛も人を元気にさせる仕事じゃないですか。
一貫してポジティブを放出してるところ素晴らしいと思います。

音楽が支えになってる

とあるシーンはとても胸が痛くなりました。
と、思ったら口パク・ミュージカルが始まるので、こちらの気持ちもそんなに落ち込まないです。

音楽の素晴らしさを感じました。
音楽の実用性を認識しました。笑

必要以上に人を悪く描かない

イジメのシーンは辛かったですが、何人かいたので名前とか顔はわかんないです。
張り紙をした人の顔も出てこないし、
特定の誰かを悪人として描いていないです。
ここが凄いなと思いました。

強い

この映画では恨みや憎しみを感じませんでした。
半端じゃない。
壮絶な半生で辛かったこともたくさんあるだろうに、人への恨みや憎しみを全く感じない映画でした。

めちゃくちゃ強い。
この映画強い。

むしろ本作を観た後に印象に残ったのは
初めてワンピースを着たシーンや、支えてくれた仲間や医者、愛してくれる家族です。

愛情と優しさに溢れてる映画でした。

基本情報

This is I
This is I
2026年 130分

This is I

製作国:日本

あらすじ

周囲の偏見に苦しみながらも、"聖子ちゃんのようなアイドルになりたい"と熱望する少年、ケンジ。あるショーパブに居場所を見つけたケンジは、先駆的な医師との出会いを経て、アイとして輝き始める。

※参照元:Netflix


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : 松本優作
脚本 : 山浦雅大
製作 : 窪田義弘

キャスト

アイ/大西賢示:望月春希
和田耕治:斎藤工
初恵:木村多江
和孝:千原せいじ
アキ:中村中
タクヤ:吉村界人
裕子:MEGUMI
鶴久:中村獅童
ジェニファー:ゆしん

ポスター/パッケージ



⚠️ネタバレあり感想⚠️

気が強い

幼い頃から人前に出て、堂々と歌うハートの強さがありましたね。笑

しかもバカにする同級生に言い返してました。笑
気が強い子でよかった!笑

ちなみにTVで本物のはるな愛の幼い頃の映像を見たことがあります。
かわいい男の子が女性アイドルの歌を歌っているという感じでした。

思春期には酷過ぎるイジメ

ラブレターを渡せず、同級生に晒し者になってました。
ちょっとあれ笑えない。可哀想過ぎる。
しかも勝手に机の中を見るとか最低。

あと倉庫内でのいじめが普通に暴行事件過ぎて引きました。
ちょっと酷過ぎるっすね。

でもけんじは強い!先生にちゃんと言った!
お前はなんて偉い子なんだ!

『君にも悪いところあるんやない?』って返す先生には死ねクソババアって思いました。
時代変わりましたね。

自己愛がちゃんと育った子

普通ならここで病んじゃったり、拗らせてしまうと思うのですが、親御さんの愛情をしっかり受けて育ったんでしょうね。

『なんで笑われなあかんの?』

えらいぞ!強いぞけんじ!
そうだよな!なんで笑われねぇといけねぇんだよ!

装わない

どれだけいじめられようと、笑われようと、男っぽくして擬態しようとはならないのがカッコよかったです。

『普通にしてるだけや』

その勢だけんじ!お前はお前らしくしてるだけなんだ!

周りにバカにされたりイジメられたり、先生にあんなこと言われても、自己否定しないところが素晴らしいと思いました。
幼少期に自己愛がちゃんと育ってなかったら本当に鬱になっちゃってたんじゃないかと思いました。

家族仲良し

よかったぁあああああ。
家族で食卓を囲んでいるシーンに癒されたのは初めてです。

セクシャルマイノリティの映画って家庭にも問題があったり、家族に理解がないパターンが多いじゃないですが。

でもずっと家族として仲良くしてて安心しました。

力強いお言葉

『悲劇のヒロインはもうええ。
あんたより酷いシチュエーション腐るほどある。
自分だけ特別と思うな。』

これを言ってやりたい奴らいっぱいいますよね。
かっこいいです姐さん。
あと名言です姐さん。

あと愛ちゃん、ついついて来ちゃったのも可愛い。
当事者同士はわかるもんなんだね。

勝手に着ちゃう

かわよ。笑
勝手にワンピース着ちゃってましたね。笑

似合ってるし。笑
可愛くてナンパまでされちゃう。笑

キター!口パク!

はるな愛といえば口パク芸ですよね!

ここで歌っちゃったらはるな愛の映画じゃないんですよ!
口パク・ミュージカル!めっちゃ楽しい!

着たい服を着れて心浮くような気持ちの表現が、
本当に浮いちゃうの可愛かった。笑

ちゃんとした整形外科医だ

ちゃんとした整形外科医は不要な手術は勧めないみたいですね。
高須幹弥のYoutubeで見ました。笑

悪徳クリニックはオプションを勧めたり、より高額な手術をさせようとしたりして、単価を上げようとするみたいです。

ホルモン怖い

ピルをめっちゃ飲んでましたね。
本作では嘔吐の副作用が描写として出てましたが、あれってメンタルブレイク起こしやすくなるんですよね。

私は生理痛が重過ぎて仕事できなかったので低用量ピルを服用してますが、安定するまでずっと情緒不安定でしんどかったです。
ホルモンバランスいじるのマジで怖い。

しかも姐さんが注意するくらい飲んでたんでしょう。
怖いって。

怖過ぎる手術

愛ちゃんは素直で可愛いですよね。
てか結構ロジカルかも。
一直線に、無駄なく、女になる道へ向かってました。

そんで『先生手術してよ』って追っかけ回すの可愛い。
あと先生も両親に伝えることを条件にするの偉い。

わかりきってた

両親はそりゃ気がついてるわな。
だって女の子にしか見えないもんね。
仕草も見た目も。

あと『男の子に産んでもらったけど女の子で生きていきたいと思ってる。』って両親へのリスペクトを感じるセリフでした。

『健康な体に産んでもらったのに、手術をするなんて母親に申し訳ない』って偉いね。
簡単に整形する時代だからわかんない。

恋する愛ちゃん

たくやくんめっちゃいい子でしたね。
同棲したばかりの楽しそうなシーンはPVみたいでした。

ご両親にも紹介してくれて普通にいい子でしたね。

と、思ったらたくやママから息子と別れてって直談判されるのキッツイ。
子供の件があるから別れて欲しいって頭を下げてお願いされんのきつい。

次から次へと壁が来るじゃない。

生まれつきの女でも子供ができるかどうかはわからないんだけどね。
最初から期待値ゼロなのは悲しいよね。

手術怖いっす

ピルでホルモンを操作して、睾丸を切除して、性転換手術を受けて、もう怖いっす。

ずっと身体への負担が多過ぎて怖かったです。
愛ちゃんは死亡率があるとわかってて腹を括ってましたが、私がビクビクしてました。
怖いっす。

『なんで2分の1のくじ引き外したんだろう』って切実すぎるって。
枷が多すぎるって。

私を女にして

看護師が性的な意味だと勘違いするのウケる。

心が死んだら意味がない

心に寄り添うのも医師の役割ということですね。

死亡率がある手術でも、男のままなら自殺するかもってことだよね。
セクシャルマイノリティの自殺率って高いんですよね。

https://www.tokyo-jinken.or.jp/site/tokyojinken/tj-57-feature.html

刑事

あれは法律の話になると思うので難しいのですが、難しいみたいです。

ブルーボーイ事件でも、本当に理解が無くてどう説明すりゃいいんだ?と思いましたが、本作でも理解されてませんでした。
他人からしたら"人のチンチン切るのが楽しい医者なのか?"ってなるかもしれないですね。
男からしたらむしろ虐待的に感じるかもしれないです。

刑事との戦いに関してはブルーボーイ事件の弁護士の方が説得力が高かったですね。
心も救わないといけない=性転換手術が必要ってマジで理解できない人からしたら飛躍しすぎてて意味がわかんないのかもしれないですね。

曲が完璧

好きな男と別れたところも踊りと音楽で暗くなりすぎないところがすごいなと思います。

そしてここで流れる曲が完璧ですね。

母親も自分を責める

これ辛いですね。
母親が気が付かないはずがないよね。
父親が気がついてんだから。

息子がキモいとか否定しているとかっていうわけではなくて、
女の子に産んであげられなかった自分を責めて向き合えなかったのね。
自分らしく生きてない自分の子供を見るのが辛くて、避けてたのね。

やっと私の知ってる愛ちゃん

終盤にようやっと、私がテレビで見ていた愛ちゃんが出てきます。

ただこうしてみると切ない。
アイドルになりたかったけどなれないから口パクで真似して、人に笑って貰うという。
でもどちらも誰かを笑顔にすることが目的だもんね。

人気者になった

一瞬ステージで子供の頃の自分になるのいい演出でした。
擬似的だけど夢が叶った瞬間ですね。

理解して応援してくれる先生、両親もめっちゃ優しい。
ずっと暖かい映画。

先生への感謝

海のそばで踊るシーンは綺麗ね。
ダンス上手い。

あと最後に本人がミスユニバースで優勝したシーンが映ったの感動した。
ここまで綺麗になってやったぞ!って感じ。

実際に優勝してましたよね。

補足情報

余談

はるな愛

私は96年(平成8年)産まれなのですが、リアルタイムでTVではるな愛が活躍しているところを見ていました。
私はあんまりコメディのツボに刺さらず、"わーなんか楽しそうな人がいるな〜"って思ってました。

作中で出てくる口パクであややのモノマネをバラエティで披露していました。
TVではもっとおふざけが入っていて、結構コメディアンの印象でした。
『顔デカいな』とイジられて、『男だからや』と男声で言うってノリがありました。

Tiktokでも似たようなノリの動画ありますよね。
『名前は?』って聞いて、女性の名前を答え続けるみたいなやつ。

令和では考えられない平成のTV

オカマ枠がありましたよね。

本当に女性として扱われるMtFの方もTVに出てましたが、
主にお笑い枠としてのオカマ枠みたいなものがありました。

今でも活躍されてますが、マツコ・デラックスはずっと同じキャラというイメージですが、カバちゃんとか、バラエティ番組では”オカマとして”笑いをとっていたという印象でした。

自分は昭和のTVに引いた平成産まれ

昭和のTVってめちゃくちゃ不快なんですよね。
セクハラや女性蔑視が酷すぎて見てられないんですよね。

同じように令和生まれは平成のTVを見てドン引きするんだろうなと思います。

昔は酷かった

この映画を観てから愛ちゃんについていろいろ調べたのですが、この動画が酷すぎて胸糞悪かったです。
こんなの集団&公開イジメですよね。
辛かっただろうに誰も攻撃しようとしない愛ちゃん、1番強いです。

笑いで勝ち取った市民権

笑いってマイノリティの武器だなと改めて思いました。

ちょうど直近観た作品でエインというものがあるのですが、それは外国人がお笑いで日本人と仲良くなるような話でした。

笑わせられるセンスがあって、人前に出てこれるハートの強いオカマたちが、今の時代の下積みを作ってくれたんだなと思いました。

笑わせたかったのに笑わせられず、笑われてもよかったのに笑われもせず、社会の輪に入れず闇堕ちしてしまったのがジョーカーのアーサーなんだなと思いました。



参考サイト